80_pan〜GIRLS PANIC in 柏 4/24〜出会いと別れ。

4月24日(木)柏Zax

この日は「80★PAN!」が「80_pan」に改名しての初御披露目の日でだった。メンバーである小笠原朋美(TOMOMI)と奥菜真子(MACO)、そしてその姿を見届けようと集まったファンの不安をあらわすかの様に生憎の天気だったがそれでも今回の路線変更への淡い期待感からか入場を待っている間には雨は上がっていた。


自分もLAWSONチケット1番で入場、最前真ん中へ。物販を覗いてみると限定写真とエキセントリックな置物が「CHERRYBLOSSOM」と「PEEP★4U」の物販の間に申し訳無さそうに置いているのを確認する。


80_panは全5組目中3組目に登場。
ジャケット通りの青と黄のパーカーにルミカを付けてサングラス、赤いショートパンツと派手なタイツと言う出で立ち。
ニューレイブ・エレクトロらしくシンセサイザーみたいな物が向かって左側に設置されているシンプルなステージ。


「なぁ京極堂あれがUKで流行っているというニューレイブというやつなのか?」


「そうだよ関口君。若者達が電子音楽にダンス音楽やロックそしてジャンルに拘らす取り入れる事によって生み出されるニューウェィブ、それがニューレイブなのだよ。」


「音楽の事はなんとなく判ったよ、ではあの格好には何か意味があるのかい?」


「ニューレイブとは如何に楽しく個性的であるかが重要なんだ、故に人々は他人よりも目立つ為に派手な蛍光色に身を包んだりして自分をアピールするのだよ。日本で言えば志茂田影樹とかも或る意味ニューレイブだったのかも知れないね。」
さて関口君音楽が始まったぜ。



「なぁ京極堂…真子chanが音の出ないシンセらしき物を一心不乱に叩いているのには何の意味があるんだ?それにさっきまで点いていた照明は消えたままだし、それにあのサングラスは…」


「おいおい関口君僕に質問をするのならゆっくりと1つずつしてくれないか。」


「1つ目は真子chanの話だったね、多分あの行為自体には何の意味も無いよ。だがどんな事にも表現しようとしている世界をカタチ創るパフォーマンスと言うものが必ず存在するものだ、僕の憑物落としですらそれは言える事だ。だがそのパフォーマンスが優れていればいる程により上手く人を騙したりまたこちらの創った世界に引き込んだりする事ができるのだよ。」

「2つ目は照明の事だったねアレも1つ目と同じく雰囲気創りの一種だろうね、じゃあ聞くが君は雪絵さんと夜伽をする際にはいつも灯は点けたままなのかい?」


「な…あ……京極堂なんだ急に…しっ失礼じゃないか。君がそんな事を言うとは思わなかったよ、いくら君だからと言っても怒るぞ。」


「ふふふ、冗談だよ関口君。余りに詰まらない事ばかり聞いてくるから君をからかっただけさ。サングラスに関しては表情を見せない事によってよりテクノなどによくある機械的な無機質な感じを出したいのかも知れないね。」



「さて2人の出番は終わったみたいだし次はCHERRYBLOSSOMの出番だ僕たちがココにるべきじゃない下がるとしようか丁度物販辺りに人が集まっている様だし君も皆の話に耳を傾いてみると良い。」



京極堂ニューレイブは本当に2人がやりたかった音楽だったのかな?」


「何今更そんな事を言っているんだ関口君、さっき物販で××さんの話を聞いていなかったのか?新しい可能性に賭けて今まで持っていた自分の理念や概念を捨ててまで新しい事を始めるのは本当に大変な事なのだよ、それが2人の意思で無いなら尚更だ。僕や稚拙な物書きである君には関係無いが木場の旦那や敦子など少なくとも組織に組み込まれている人間だそれは仕方の無い事でもあるのだよ。」


「確かにね、稚拙な物書きと言うのは頂けないが締切や編集との打ち合わせなどでは僕も頭が上がらないからね。じゃあ自社レーベルを立ち上げたのだしそっちでCDを出す様にすれば?自社だし利益率も良いだろう?」


「相変わらず頭の回転の悪いね君はさっきも言った様に組織とは縦だけじゃなく横の繋がりもあるんだぜ。我々が住んでる日本と言う国が世界の色々な援助を受ける為のお互いに提示する条件などあるみたいにね…その例えに合わせればD社は日本だ。」


「そういう事か彼女達を含め現場の人達は大変だね。」


「あぁ、彼女達は歌う事が本当に好きだからどんな形であれこちらの世界に残ることを自ら決断し今回無理にでも間に合わせてこのステージに上がってその姿を見せてくれたんだぜ。せめて僕らが応援してやるべきじゃないのかな?少なくとも僕はそう思うぜ。」


「そうだな、きっとそうなんだよな。お陰でどうも納得のいかなかった気持ちが楽になったよ、また憑物落としの世話になったというところかな。」


「僕は与えられた情報を整理して説明したまでだよ、憑物落としなら君からだって金は取るぜ。何より年がら年中憑物が憑いている様な君に相談される毎に金をもらっていては君はご破産だがね。」


「しかし改めてニューレイブとやらを聴いててみると不思議なものだね…」


「この世には、不思議なことなど何もないのだよ、関口君…」


ライブが終わり会場から外に出ると道々は濡れて雨が降った形跡が…もしかしたら今回の朋美chan達の涙雨だったのかも知れない。


大西輝門、やはり…あなたが…蜘蛛だったのですね」

〈了〉



さぁ無駄な長文終わった。京極シリーズの京極堂×関口の会話みたく書いたが全然上手くいかないわ。
取り敢えず80_panに関しては原型が全く無くなったと思ってよい。だけと昨日現場に行って色々とヲ仲間さん方含め話を聞けて俺の中の憑物は落とせたし俺はずっと応援していく。やっぱり朋美chanが大好きだから…。


【その他バンド】
・熊猫〜xiongmao
音は面白いが個人的に好みじゃない。ボーカル女の子2人は微妙。

・PEEP★4U
個人的に見たかったバンドだけあって良かった。ボーカルの子は中々、声はガルバンらしくて良い。バンド男3人もきっちりパフォーマンスしていてステージングはスゲェ面白い。6/7の出演するタダ券配っていたから予定入らなきゃ見に行ってCDも買う。

・CHERRYBLOSSOM
流石の一言殆どの客がチェリブロ目当て。キャッチーな音にツインボーカルのハモリが絶妙、80オタさん方も不完全燃焼をここで発散。女の子客ばかりだったからモッシュも自重して軽く。

BOSSY
微妙、本人達が本当に音楽をやりたいのか判らないくらい楽しそうじゃない。アニメが大好き。腐女子かどうかは不明。